FINAL SPANK HAPPY 〜MINT EXOCIST TOUR〜 at 京都Metro

行ってきた。
本当にふざけている。
二人がインスタでスタジオライブ配信を行っていて、魂から解放された人間を目のあたりにすると人はこんなにも浄化されるのかーと魂消たものだが、画面を越さず駅をまたいで行ったライブは、ひとつのからだがふたつ並んでいる衝撃だった。
まあ、踊りはエクソシズムとしてのエクササイズだし、カラオケ流して口パクするスタイルは歌から見放された声だから、うっかり霊的エネルギーに変わっちゃうことは理解できる。理解できないのはじぶんのからだがこんなにもきもちいい!と知らされる瞬間で、男女の非対称を超えたエロはフラットな神秘体験をもたらす。嫌味なく、羨ましくもなく、ただ笑ってしまうのだからふざけている。

 

Fameで踊り狂い、インターナショナルクラインブルーで踊り狂い、エイリアンセックスフレンドで踊り狂い、フロイドと夜桜で踊り狂い、Physicalで踊り狂い……要するに最初から最後まで踊り狂っていただけの話。
既存のレパートリーも強力なアレンジを得て生まれ変わっているが、特にエイリアンセックスフレンドは第二期スパンクスの名曲Sweetsの続編とも言うべき傑作。
苦いキス 甘いペニス という歌い出しは違うからだを同じデザートに変える呪文のよう。

 

 

ショーが終わった後のDJを例えるなら、フランス映画と実験音楽の話題で意気投合した大学生カップルがいちゃついてる感じ。これはこれでふざけていた。